チャータースクール2

出典: Jinkawiki

 チャータースクールは、1990年代の初めに生まれた公立学校の変種であり、公立学校の枠組みから外されたところで運営される学校である。つまり、学校運営について公金を用いることができるが、学校の成績を向上させるという目標を掲げることにより、学区その他の規則に従わないでよいとの了解のもとに設立、運営する学校である。学校で学ぶ内容も自由である。

 92年の(カリフォルニア州)チャータースクール法により、教師、父母、学生、その他コミュニティに所属する人々は、学区が従わなければならない法律の多くを含む既存の学区体制から独立して学校を樹立し、これを運営することができるとされた。チャータースクールを開設する前に、チャーター認可機関は、開設を求める人たちの申し出を承認しなければならない。この法律の下では、学区、郡教育委員会、州教育委員会の3機関が、チャータースクール開設申請を認可する権限を持つ。

 2004年の時点で全米のチャータースクールは2996校あり、約69万人の学生が通っている。


チャーター認可機関について

 認可機関はNational Association of Charter School Authorizers(NACSA)という。認可機関の役割については、


①単に認可だけではなく、監督、認可更新、認可解消などの役割も含む。

②中心的な機能は、認可された学校に自治を認める代わりに、見返りとしてそれだけの成果を上げているかどうかを確認することである。また、単に認可、認可取り消しばかりではなく、公共の財源が責任をもって使われているか、学生生徒の権利が守られているかも監視する。

③チャータースクールの申請者に対して、学校運営についてのガイダンスを与える。

④チャータースクール申請を正しく評定し、効果的に学校運営ができる申請者に対してのみ許可を与える。

⑤チャータースクールには様々な種類のものがあることを認識し、それに沿った成果の評価を行えるような体制を整える。

⑥認可更新、認可取り消しについて、明確に正当化できるような実践方法を作り出す。 となっている。

 2001年時点で、NACSAは全国チャータースクールの40%を監督するだけの認可団体を会員とし、認可手続きを改善する調査研究のために連邦政府から奨励金を受けた。


参考文献:「さまよえるアメリカの教育改革」国際貿易投資研究所


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