パノプティコン
出典: Jinkawiki
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概要
18世紀末にj.ベンサムが考案した監獄のモデルである一望監視施設を意味している。その建築学構造は、中央に監視塔を設け、その周囲に円状の収容施設を配置する。中央の塔から、収容施設の各独房に監視者のための光線が送られるが、それによって囚人を監視しつつも監視者の姿は決して見えない環境が作り出されるようになっている。これは、監獄の効果的・能率的な経営をもたらしている。たとえ監視者がいなくとも、その光線があるかぎり、囚人は監視者の存在を意識せざるおえなくなり、規律を正すことになる。M.フーコーはこの原理が規律・共生型の権力技術として、近代社会全域に応用されていることを指摘している。
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M.ベンサムについて
イギリスの法学者、論理学者、倫理学者、経済学者、富裕な中産階級の子として生れ、ウェストミンスター、オックスフォードのクイーン・カレッジ、リンカーン方学院を経て、同学院で法律制度や思想を研究した。最大幸福こそ正邪の判断を基準であるとし、功利主義の基礎を築いた人である。
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参考文献
・ブリタニカ国際大百科事典 Britannika ・広辞苑 第6版 岩波書店
ハンドル名:YS