フレネ学校2
出典: Jinkawiki
フレネ学校とは公立学校教師であるセレスタン・フレネが『表現と想像の教育』を目指し、実験学校として設立した学校である。フレネ教育の発祥の地でもある。現在は国立学校として独自の教育を行っている。
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フレネ学校概要
フレネ学校の教育方針として以下のものが取り上げられる。 ⒈子どもに、学習において自律し責任を持つようになることを教える。そこでは、子どもが、自分の学習の組織化、実行、評価の責任を有効に引き受ける。 ⒉知識をわが物とし、自身の創造性を伸ばすことを子どもに教える。好奇心と探求心の発達、学ぶことと創造することに対する関心(gout)が増していくこと。 ⒊学習リズム、すべての子どもたちに刺激を与えることを遠慮に入れる。落第が無いこと、挫折の状態が無いこと。 ⒋子どもを、協同的で連帯した共同体のただなかで社会的生活の主役にする。 ⒌生(la vie)、身体的・精神的バランス、知的好奇心、批判精神に向けて学校を開く。 ⒍家庭と学校との間の教育的連続性、教育行為における一貫性、子どもの動機づけの強化、熱狂的な学校教育、これらを保証する。 フレネ学校は子どもたちの領域という見方がある。すべての子どもたちのために研究され実現される空間が作られている。これは子どもたちによって行われる協同組合の存在などにも表れている。
フレネ教育とは
フレネ教育は従来の教師による画一的な知識注入型の教育ではなく、子どもを主体とした教育の在り方を追求したものである。フレネの追求するこの教育の在り方に協調した教員たちによって協同的な教育運動として展開されてきた。
フレネ技術
フレネ技術とは、「学校印刷」「自由テクスト」「学校新聞[学校文集]」「学校間通信」「コンフェランス(自由研究の発表)」「仕事の計画」などを指す。フレネ学校ではフレネ技術を販売することがある。このとき主導となるのは子どもたちによる協同組合である。協同組合では会議が行われ、卵や自由作文集の販売などの活動資金稼ぎに関しての話し合いが行われる。
参考文献
坂本明美(2017)『山形大学教職・教育実践研究(12)「フランス・ヴァンスの「フレネ学校」における教育実践に関する一考察 : 教育の継承に着目して」』山形大学教職研究総合センター 猶原和子(2003)『幼児の教育(102)「生活から自然な学びへ : フレネ学校の幼児たち」』日本幼稚園協会