ロールシャッハ

出典: Jinkawiki

概要

スイスの精神科医でロールシャッハ・テストを創案した。チューリッヒ大学において学位を取りS. フロイトやユングの精神分析について学んでいる。ロールシャッハが初めてインクブロットを用いて研究を行ったのは1911年で,学校の教師をしていた友人の協力を得て児童や患者を対象にテストを施行した。そこで,児童の才能とテストでの創造力の関係について検討している。この研究は一時中断されその間反射幻覚などの感覚領域の研究や宗教心理学,社会学などについての研究を行った。ロールシャッハが再びインクブロットの研究に乗り出したのは1921年のことでインクブロット・テストがパーソナリティの分析や精神病理の解明に有効であることを示し,ロールシャッハ・テストを作った。


ロールシャッハ・テスト

ロールシャッハによって考案された投影法人格検査。検査刺激は,左右対称のインクのシミであり無彩色,赤と黒の2色,複数の色彩を用いたものがある。被験者はそれぞれのカードについて何に見えるかを口頭で述べる。その後検査者はどのような刺激,特徴がそのように見えさせたのかについて質疑を行う。そして反応内容,決定因,形態水準などの量的分析,および言語表現上の特徴を分析することによって,被験者のもともとの性格,思考様式,感情状態,対人関係,自己認知等のパーソナリティ構造を捉えることができる。ロールシャッハ・テストについてはその整理法・解釈法はさまざまあり膨大な研究が積み重ねられてきた。


  人間科学大事典

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