京都メカニズム2

出典: Jinkawiki

京都メカニズム

 京都メカニズムとは、他の国と協力して温室効果ガス排出量を削減するために、市場原理を活用し、先進国間や先進国が途上国に実施したプロジェクトによる温室効果ガスの削減量を、排出割当量として売買する経済的制度である。京都メカニズムには、対象国や活動の種類の違う3つの制度がある。3つの制度とは、排出量取引、共同実施(JI)、クリーン開発メカニズム(CDM)である。

 排出量取引は、各国の削減目標達成のため、先進国間で温室効果ガスの排出量を売買し、その量を国内で削減量に加算できる制度である。例えば、国連が削減量に対してクレジットを発行し、それを先進国間の排出枠として企業や国が売買する。排出量取引は、京都議定書第17条に定められている。

 共同実施(JI)は、先進国間で温室効果ガス削減事業を実施し、その結果生じた削減量を投資国が自国の削減目標の達成のために利用する仕組みである。例えば、日本がある国と協力してその国内の古い発電所を二酸化炭素の排出の少ない発電所に建て替える事業などがある。共同実施は(JI)京都議定書第6条に定められている。

 クリーン開発メカニズム(CDM)は、先進国が途上国で暗室効果ガス削減事業を実施し、その結果生じた削減量を投資国(先進国)が自国の削減目標の達成に利用する仕組みである。例えば、日本が他国と協力してそこの荒れた土地を植林するような活動がこれに当たる。クリーン開発メカニズム(CDM)は京都議定書第12条に定められている。


参考文献

・図解入門ビジネス 最新温暖化対策の基本と仕組みがよ~くわかる本(秀和システム)

・図解入門 よくわかる最新地球環境とエコの基本(秀和システム)

ハンドルネーム:るんるん


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