家制度

出典: Jinkawiki

家制度とは、明治民法に採用された家族制度であり、親族関係のある者のうち更に狭い範囲の者を、戸主と家族として一つの家に属させ、戸主に家の統率権限を与えていた制度である。江戸時代に発達した武士階級の家父長制的な家族制度を基にしている。

昭和政府がつくった戸籍は、原則として「共同生活を営む血縁・家族集団」を一つの「家族」として、その長を家族主として、同一戸籍に属する家族の関係も、統治上の考慮を加えて規定した。すなわち家族主は特別の地位をもち、家族主が変れば戸籍はつくりかえられたし、その配下の家族は、母・妻・長男というように、定まった序列によって記載された。 家督相続人(新戸主)となる者は、旧戸主と同じ家に属する者(家族)の中から、男女・嫡出子庶子・長幼の順で決められた上位の者、被相続人(旧戸主)により指定された者、旧戸主の父母や親族会により選定された者などの順位で決めることになっていたが、通常は長男が家督相続人として戸主の地位を承継した。



参考文献…家族制度  淳風美俗を中心として 著者:磯野誠一磯野富士子 岩波新書      1958(絶版) 参考HP…ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E5%88%B6%E5%BA%A6


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