朝鮮戦争6
出典: Jinkawiki
概要
1950年6月から1953年7月までの戦争。朝鮮半島の北緯38度線の侵略をきっかけに朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)と大韓民国(以下、韓国)の対立が戦争に突入、冷戦は熱戦に転化した。米軍を主とする国連軍が韓国側に立って参戦すると、中華人民義勇軍が北朝鮮を応援し、一進一退の戦闘を続けた。
経緯
1950年6月25日北緯38度線付近で衝突が始まった。国連安全保障理事会は米国の提訴により北朝鮮を平和破壊者と断じ、その武力攻撃停止と38度線への撤退を要求、韓国援助を決議した。米国は在日駐留部隊を中心として国連軍の名のもとに大軍を投入した。初め北朝鮮軍が圧倒的に優勢で、韓国・国連軍は釜山(プサン)付近に追い詰められた。しかし、9月国連軍は仁川(じんせん)に上陸に成功して反撃を開始した。38度線を突破して中国国境付近まで北進した。一方、11月中国は義勇軍を送って北朝鮮を援助、1951年春38度線まで奪回した。国連軍最高司令官マッカーサーは中国国民政府軍の投入や原爆使用など強硬策を唱えたが4月に解任され、リッジウェーがこれに代わった。ソ連国連代表マリクの提案を機に7月停戦した。1953年7月27日板門店で休戦協定が成立、38度線に沿った軍事境界線が設定された。
休戦後の朝鮮半島
1951年に板門店で朝鮮休戦会談が始まり、53年7月朝鮮休戦協定が成立した。そして、今もなお、南北が対峙する現状が続いているため、韓国では現在でも徴兵制度があり、韓国国民の男子は20か月から30か月従軍している。除隊してからも8年間予備軍として、40歳までを民防衛として服役義務をまっとうする。北朝鮮にもテレビなどでも知られているように徴兵制がある。韓国とはちがい長期間従軍する。そして、2013年7月27日、北朝鮮で朝鮮戦争休戦60周年の記念式典が行われた。
参考文献<百科事典 マイペディア 電子辞書版 日立システムアンドサービス>
<日本史B用語集 山川出版社>