色彩心理

出典: Jinkawiki

人はふだん、自分の性格に合った色の服を自然と選んでいることが多い。またクローゼットの中も改めて見てみると必ず一定の傾向が見られるはずだ。世の中にはさまざまな色があるのに、なぜ同じような色ばかり買ってしまうのだろう? それは、色がその人の深層心理や性格に区画かかわっているから。服や小物などの持ち物はもちろん、夢に出てくる色、たとえば”黄色い花が咲いていた”という場合の色も心の奥底の願望を表わしている。

色からわかる心理状態

赤…キーワードは情熱、激情、怒り、強い生命力、強い愛情。服の場合は情熱的で派手な印象を与える。夢に赤い色が出てくる場合、たとえば赤い車ならセックスアピールを発揮したい心理を、赤い花は情熱的な恋愛を望む心理を示している。

青…キーワードは知性、冷静な判断力、責任感、控えめさ。青い服は、明るい色ならクールでさわやかな印象を、濃い青なら冷静沈着な印象を与える。また夢の場合、たとえば青い花は心が澄みきっている状態を表している。

黄…キーワードは幸福、陽気、明るさ、ユーモア。太陽を象徴する色。黄色の服は明るく者王的でユーモアのある人、という印象を与える。夢の場合淡い黄色なら幸福の象徴だが、濃い黄色はヒステリーや狂気、濁った黄色は病気や死の象徴というように色のトーンによって意味が異なってくる。

ピンク…キーワードは豊かな愛情、ロマンンティック、無邪気、愛らしさ。一般に情勢が好む色で実際にピンクに服を着ると若々しく、愛らしい印象を与えることができる。夢の場合淡いピンクは子供に戻りたい心理の表れ。一方、濃いピンクは性に奔放になりたい気持ちの象徴だ。

紫…キーワードは、高貴、雅やか、エロティック。気高さとセクシーさ、といった両極端な心理を表す色。紫色の服を上手に着こなせば、上品なセクシーさを表現できる。夢の場合も同様の意味だが、内容次第で意味が全く違ってくるので注意。

緑…キーワードは安らぎ、成長、生命力、希望。緑色の服は、フレッシュな印象を与えてくれる。夢の場合よい意味ででは物事が好転する暗示、悪い意味では未熟さ、知識不足の表れとなる。

茶…キーワードは大地のよな安定感、堅実、物欲、食欲。茶色の服は、安心感を与える。茶色が出てくる夢はよい意味では豊かさや母性的な愛情、悪い意味ではゆううつさや倦怠感の表れ。

黒…キーワードは暗黒、秘密、力、抑圧された欲求、不安、死。黒い服は、フォーマルさや神秘的な印象を与える。夢では不幸の知らせや孤独の暗示だが、反対に無限の活力の象徴であることも。

白…キーワードは無垢、純粋、清潔。白い服は清純で上品な印象を与える。夢に出てくる白い服や白い花は、処女性、結婚のシンボル。ただし病院などが出てくる白は、病気や死体の象徴。

グレー…キーワードは控え目、退屈、疲労。グレーの服は穏やかで控えめな印象を与える。夢の場合は、日常への退屈の象徴。夢にグレーの服を着た人が出てきたら、その人を疑う気持ちの表れ。

銀…キーワードは女性性、無意識、直感、本能。銀色の小物を身につけること、女性らしい印象に。夢の中で金色と一緒に出てくるときは男性と女性の間で葛藤を感じていることを表す。

金…キーワードは男性性、意識。金色のものを身につけると明るく力強いイメージになる。女性が金色が出てくる夢を見た場合は、自分の中の男性性への気付きを意味している。


参考文献:「ココロが見える心理学」ナツメ社 (2005/11)


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