麻薬バス2

出典: Jinkawiki

麻薬バス

麻薬が合法化されているオランダにおいて、国家による無料の麻薬配布のために運行されるバスのことである。 他国に例を見ない特殊な政策であるが、麻薬を全面的に排除することはできないとし、麻薬をハードドラッグとソフトドラッグに厳密に分けて、ソフトドラッグを徹底的に国家が管理することで、薬物による害を極力減らすという現実的な見地に基づいた政策であるとも言うことができる。ソフトドラッグの使用は、自身を傷つけるだけだという考えから、違法とはされないが、もちろん薬物の効果を受けての運転などは、禁止されている。 麻薬バスでは、麻薬の注射は医師によってなされる為、エイズなどの心配は少ない。また、無料で配布されるため、ほかの国のように犯罪を犯してまでその費用を得るといったこともない。そのため、オランダの麻薬政策は有効であるという見方も多く、真似しようとする国も出てきている。麻薬バスのほかにも、オランダではコーヒーショップなどでソフトドラッグの販売が行われている。

しかし一方では、国内や隣国からも、薬物政策に対する批判は今なお根強く残っている。

参考文献

平沢一郎著「麻薬・安楽死の最前線-挑戦するオランダ」東京書籍

http://www.holland.com/jp/tourism/article/dutch-drug-policy-jp.htm