アファーマティブ・アクション7

出典: Jinkawiki

・アファーマティブアクションとは

公民権運動の成果の1つ。訳すと「積極的差別是正措置」となる。人種や性別にもとづく差別が、白人男性に圧倒的に有利な結果をもたらしてきた事実をふまえて、雇用、昇進、入学などにおいて、平等が結果として表れるように、被差別者に対して積極的な措置をとろうというもの。例えば企業や公的機関における雇用や昇進、教育機関の入学者選抜などにおいて、人種・エスニックなマイノリティ集団や女性といった、過去を通じて常に差別されてきた人々を特別に考慮する政策を意味する。


・導入に対しての強い反発

主として、アファーマティブアクションがマイノリティや女性を単純に優遇するものであって、白人男性に対する「逆差別」になっているという意見である。人種差別や性差別は過去のものだと考え、個人の雇用や入学にあたって、人種や性といった属性を考慮する政策は不必要であるだけでなく、あらたな不平等を生み出すという主張。


・アメリカ合衆国の考え

近年のアメリカ合衆国では、人権の問題をあえて無視しようとする主張が影響力を拡大している。言及すると、これに対抗する側も、いまひとつ明確な反論を提示できないでいる。その理由として、アメリカ社会に浸透している普遍主義的な理念が挙げられる。この理念は、アメリカ合衆国を、「人権、民族、性別、階級、宗教などを問わず、平等が保障されている社会」見なす。したがってこの理念によれば、彼らの法の下での平等が保障されると同時に、法もその規定のなかで特定の人権や宗教を考慮しなければならないことになる。

参考文献・・・歴史の中の人種、中条 献著、北樹出版、2004年3月15日発行


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