アメリカの銃犯罪
出典: Jinkawiki
アメリカの銃犯罪(未成年者の銃犯罪について)
事例 1999年4月20日、アメリカのコロラド州にあるコロンバイン高校で、生徒による銃乱射事件が発生した。 生徒12人、教師1人が死亡し、重傷4人を含む23人の生徒が怪我を負うという大きな事件はまだ記憶に新しい。 この事件は、犯人が自殺するという形で幕を閉じたが、未成年者ひいては高校生以下の少年犯罪としてアメリカだけでなく、世界中に衝撃を与えた。 同年、5月20日には、ジョージア州ヘレテ-ジ高校でも生徒による、似たような銃乱射事件が発生。 こちらは重傷6人というコロンバイン高校の事件よりは小規模で収まったが、この事件も世の中に衝撃と大きなショックや悲しみを与えた。
アメリカ国内の銃問題の現状 アメリカでは、銃の販売業者は約24万8000件あるとされ、この数は国内のガソリンスタンドの数よりも上回るとされている。 毎年、1万5000人以上の人が、ショットガンやライフル銃に関係して死亡している。 また、1丁以上の銃を保持している家庭が、国内の3分の1にも上り、 アメリカ国内では、子供による銃の事故が、他の先進国25ヶ国に比べ、9倍近くもある。 15歳~24歳までの死亡理由の40%が銃に関連するものであるほど、アメリカ国内には銃があふれている。 更に、1993年10月に国連児童基金の報告書によると、世界中で起こっている18歳以下の犯罪の9割がアメリカで起こっているほど、子供による犯罪も他国に比べ格別に多い。
アメリカ国内の世論 事例にあげた事件や、国内の現状から、アメリカ国内でも銃規制に対する世論が変わってきている。 アメリカには、憲法による銃保持の権利が保障されているが、銃規制に賛成派が65%、銃を持つ権利を守りたいとする割合が30%と、事の深刻さ、重大さに国民も不安を抱いている。 また、21歳未満の短銃所持禁止の少年犯罪法案が提出されるなど、未成年者の銃犯罪・銃による事故への対応が必要であると考える人たちが増えている。 銃の保持免許制や、全部の銃を登録せよという世論が高まっている。
子供の犯罪の原因 日本国内でも同様に問題視されているが、バイオレンス満載のTV番組や映画、ゲームなどの影響により、暴力的な仮想現実への没頭が進み、子供たちが、現実と仮想現実との区別がつかなくなっていまっている事が大きな問題とされている。 実際に、コロンバイン高校の事件を起こした犯人は、ハリウッド映画のワンシーンに影響され反抗に及んだとされており、この問題は、子供の犯罪を誘発する要因の一つとして確かなものであると考えられている。 また、マスメディアの過剰報道が、注目を集めたいと願う子供たちに犯罪を実行させてしまうきっかけとも考えられる。
銃の保持の権利の問題や、親の管理不足など、たくさんのしがらみを抱える、アメリカの未成年者の銃犯罪。 この先、政府はどのような規制に乗り出すか。 国内の意識はどのような対策をとっていくのだろう。
「参考資料:http://www.geocities.com/kubozemi10/mitasai/kanno.html https://www.msu.edu/user/okadakat/mi_menu.htm 」
( ty )