エスペラント2

出典: Jinkawiki

エスペラントの分類

エスペラントは人工言語であるため、公式にはどの自然言語とも縁戚関係にないとされている。どの国の言語でもないため言語による民族感情に左右されず、特定の民族に有利になったり不利になったりしないため、誰でも使用の恩恵を受けられるとされている。しかし実際には、文法、語彙ともにヨーロッパの諸語、とりわけロマンス語を基礎に成立しているため既存の語族に分類した場合、エスペラントは印欧語族に分類されるのは明白である。そのため、非ヨーロッパ言語の話者には習得や運用が難しいという日本を含む非ヨーロッパのエスペランティストからの指摘もある(一方で、「完全に中立な言語はどの自然言語からも遠く、誰にとっても難しい悪平等の典型のような言語になる」として、ある程度の不平等性はやむを得ないとする意見も根強い。)発音体系はスラブ語の影響を受けているが、語彙は主にロマンス語(フランス語・スペイン語等;約75%)、ゲルマン語(ドイツ語・英語等;約20%)から採用している。ザメンホフ(エスペラントの考案者)が定義していない文法上の語用論や相については、初期の使用者の母語、つまりロシア語・ポーランド語・ドイツ語・フランス語の影響を受けている。


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