オランダの風車
出典: Jinkawiki
オランダの国土の約4分の1が海面下に位置する。また、国土の多くはポルダーと呼ばれる干拓地である。低地から高いところにある運河へと水を排水するために、風車が利用されるようになった。当時は干拓のための排水用の他にも、穀物を挽いたりするためにも風車は使用され、オランダ人の生活の手段となっていた。1870年頃までは風車は約1万基もあったが、1900年代になると排水ディーゼルポンプが普及し始め、そのために風車は取り壊され、現在では約900基ほどに減少しており、これらは文化遺産として保存されている。
風車の羽根の止め方には意味があり、コミュニケーションの手段としても使用されていた。
○羽根を頂点の少し手前で止めている場合・・・結婚や出産などのお祝い事を意味を表す
○羽根を頂点の少し過ぎた所で止めている場合・・・哀悼の意味を表す
○十字架型に止まっているとき・・・「大休止中」であることを表す
○斜めにX形に止まっているとき・・・「小休止中」であることを表す
また、戦争時には味方への情報伝達にも使われていた。