カニバリズム

出典: Jinkawiki

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カニバリズム=

カニバリズム(英: cannibalism)は、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは宗教儀礼としてのそのような習慣をいう。食人、食人俗、人肉嗜食、アントロポファジー(英: anthropophagy)ともいう。

文化、社会的風習としてのカニバリズム

死者への愛着から魂を受け継ぐという儀式的意味合いがあると指摘される。すなわち、親族や知人たちが死者を食べることにより、魂や肉体を分割して受け継ぐことができるという考えである。すべての肉体を土葬・火葬にしてしまうと、現世に何も残らなくなるため、これを惜しんでの行いと見ることができる。

パプアニューギニアの山岳部に暮らすフォレ族が行っていた食人風習が有名である。口承によれば、フォレ族は19世紀の終わり頃から、死者を弔う理由で食人をはじめたとされている。そしてその事実が明らかになったのは1930年代後半のことである。

また、、復讐等憎悪の感情が込められると指摘される。なお、タンパク質の供給源が不足している(していた)地域では、人肉食の風習を持つ傾向が高いという説がある。実際に、人肉食が広い範囲で見られたニューギニア島は他の地域と比べ豚などの家畜の伝播が遅く、それを補うような大型野生動物も生息していなかった。 こういった地域での族外食人には、もとは社会的意図がなかった可能性が示唆される

事故、飢餓対策としてのカニバリズム

事故、飢餓対策として行われる。

最も有名なものは1972年に発生した、アンデス山脈の航空機墜落事故が挙げられる。その年、ウルグアイのラグビー選手ら40人以上をを乗せた航空機がアンデス山脈に墜落。極限状況の中で生存者は死亡者の肉を食べ、何とか生き延びたのである。しかしまた、そうした非常事態にも関わらず、それでも肉を食べることを拒否し続け、命を落とした者も多かったという。また肉を食べ、生存した者たちはこの時次のように食べない者を諭し、食人を肯定したという。


欲望、性的倒錯としてのカニバリズム

特殊な心理状態での殺人に時折見られる.

現代社会でも世界中で何件かのカニバリズムの殺人事件が起こっている。

それを大々的に取り上げた映画としてハンニバルが有名である。


参考文献

http://www.x51.org/x/05/01/2721.php 広辞苑

akiki


クールー病

クールー病とは、かつてパプアニューギニアの高地で流行した不治の病である。症状としては、手足の震えや歩行障害、痴呆などが挙げられる。原因とされているのが原住民族「フォア族」による食人文化である。異常プリオン蛋白質を含む食肉を摂取したために発症する「クロイツォフェルト・ヤコブ病(CJD)」と潜伏期間(CJDは約10年だが、クールーは50年を越えることもある)や症状が似ており、アルツハイマー病と誤った診断をされてしまうケースも少なくない。そもそもフォア族は何故、食人という奇習を行なっていたのか。それは、死者の魂を慰めるためであったとされている。葬儀の参列者が故人の肉をバナナの葉に包み、焼いて食べていた。特に女性と子供は脳と内臓を食べる役割を担っていたためにクールー病を罹患しやすかった。実際、クールー病の研究に約40年間携わる豪カーテン工科大のマイケル・アルパース教授は、統計を取り始めた1957年以降の同病による死者2500人中、80%が成人女性、18%が子供で、成人男性は2%であったと述べている。50年代中頃に、パプアニューギニアを治めていた豪州が人肉食をやめるよう促した事で、60年以降は食人の奇習は消えた。その後同教授は「死者のすべては60年以前生まれ。数も年々減っている。人肉食と病との因果関係は明らかだ」と語った。しかし、クールー自体はほぼ確実に消えたと見ても差し支えないのかもしれないが、前述のようにCJDとクールーは非常に近い病であり、現在でも発症する可能性は誰にでも充分にある。またアルツハイマーと誤診されることも多く、発症メカニズムも未だはっきりとはしていないため治療法も確立されていない。今後も死者が出ることが懸念されている。

参照:http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/170.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E7%97%85

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