ガストアルバイター2

出典: Jinkawiki

ガストアルバイターとは、ドイツで呼ばれる外国人労働者のことである。 ドイツではヒトラー時代に多人種を差別する意味で用いられた。「ガスト」はお客を意味し、いつか帰る人という意味も含んでいる。

  • 歴史

第二次世界大戦において敗戦したドイツは1949年に東西が分裂し、1961年にはベルリンの壁が造られた。このベルリンの壁によって東ドイツから西ドイツへの労働者の移動が不可能になり、西ドイツは労働力不足となったため、トルコなどの政府との間に労働力受け入れの二国間協定を結んだ。しかし1973年のオイルショックの影響で新規労働者の受け入れを廃止した。ガストアルバイターは戦後のドイツ経済の復興を下から支えた。

  • 社会問題

西ドイツが外国人労働者の受け入れを停止して1983年に帰国補助金を支給しても帰国しない外国人労働者たちが多く、問題となっている。ガストアルバイターはトルコ、旧ユーゴスラビア、イタリア、ギリシャなどから受け入れをしていた。現在のドイツの人口のうち、約9%ほどが外国人労働者とその家族などである。このなかでもトルコ人が圧倒的に多いが、その理由としては低賃金で雇え、文句を言わず使いやすかったからだと考えられる。トルコでは失業者が多かったこともあげられる。トルコなどからの外国人労働者は本国から家族や身内をよび、受け入れ停止後も多くが定住化した。ドイツ社会の抱える問題として、移民との共生がある。特に宗教が大きな課題となっている。ドイツは主にキリスト教で、トルコはイスラム教を信仰しているからである。また労働者のその子供や孫の教育に関する問題もある。


<参考文献>

  • ポケット図鑑 ドイツ連邦がよ~くわかる本
  • 現代ドイツを知るための55章

HN:kkk3


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