グローバリゼーション1

出典: Jinkawiki

第4章 グローバリゼーション

グローバリゼーションが大きな話題になっているのは、決して世界が緊密に結びついているからだけではない。現象的にはアメリカの様式が広まり、いわゆる「新自由主義」と言われる政策が多国籍企業や様々な国際機関、世界銀行やIMFなどによって、事実上押しつけられているように見えることに、多く批判勢力が存在している。

現在のグローバリゼーションは、アメリカでレーガノミクスと言われて実施された「新自由主義」を中心に動いている。小泉首相が唱える「郵政民営化」はそうした新自由主義のひとつの主張である。新自由主義を一言でいえば、従来公的な事業として行ってきた多くのものを、民間に任せるべきであるという主張である。民間に任せるべきではないのは、ほとんど軍隊と警察のみであり、それ以外は民間企業に任せた方がずっと好ましい状態で運営される。

確かに、産業活動は競争によってこそ品質が保障され、競争は公的事業では起きないのであり、それ故民間企業にまかせるべきなのであるという主張になる。特に、教育、運輸、通信・郵便、道路建設、水道などは民間に任せたほうが物事が円滑に進む。

新自由主義的な政治家が継続して出た国ほど、民営化が進んでいる。日本もそのひとつといってよいのではないか。

また、グローバリゼーションといっても形態は様々である。資料にも書いてあったように、マクドナルドとコカコーラは同じ、グローバリゼーションだが違いが見られる。どちらも始まりはアメリカでるが、マクドナルドは、その国の食文化や伝統に基づいて商品の味や見た目に大きな違いがみられる。他にも、アメリカが発祥であるディズニーランドもキャラクターの顔やアトラクションに違いが見られる。しかし、コカコーラはどの国も共通である。同じ製品が世界中で作られ、飲まれている。このように、グローバリゼーションにはその地に対応して変化し、人々に受け入れられるように改善されているものもあれば、世界中で同じものを生産している商品もある。

他国との繋がりが重要視されているこの時代で、グローバリゼーションの在り方を今一度深く理解しておく必要があると思う。


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成