フィンランドの教育システム

出典: Jinkawiki

目次

就学前教育

就学する前にデイケアセンター(幼稚園)や総合学校で行われる系統的な教育と教授をさす。ここでは学校へ行くにあたっての準備としての教育が行われる。

義務教育

義務教育の中にもいくつか分かれていて、基礎教育・特別教育・基礎的芸術教育となっている。基礎教育とは対象年齢の子どもたちに全員に無償で提供されている一般教育のことである。そして、フィンランドに永住している子供は国籍にかかわらず、全てが義務教育を受けなければならない。特別教育とは学習と適応に軽い困難を持つ生徒はほかの授業と結びついた特別な教育を受ける権利を持っている。これは、パートタイムの特別教育とも呼ばれ、読み、書き、話すことに困難を抱える生徒に対して提供されるものである。また、この教育は軽度の学習上の困難がある生徒にも提供される。基礎的芸術教育とはいわゆる芸術を学ぶものである。これは、学校での実技指導以外にも学校外で行われる場合もある。

中等教育後期

これも二つに分かれていて一般中等教育後期と職業的中等教育後期がある。この教育は中央機関が準備し採点する国家的な卒業試験、つまり大学入学資格試験を受けて終了する。この教育の修了と、大学入学資格試験の合格が、今後の教育を受ける資格となってくる。職業的中等教育後期とは、生徒が基礎教育課程か中等教育後期過程を修了したあとに、基礎的な職業教育をを受けることができるというものである。こちらは、高等教育を受けると資格になる。

高等教育

大学とポリテクニクス(AMK)において行われる。大学進学希望者は大学入試試験を受けていなければならない。ポリテクニクス(AMK)で学習する生徒に関しては、大学入試試験に合格するか、職業教育を修了するかのどちらかが必要とされる。 ここまでの過程で言えることは授業料が無料であることや給食費も無料になる。さらに、教科書や文房具までもがむりょうではいふされるのである。

大学

大学においてはフィンランド人の学生は全員奨学金であり、その奨学金は返済しなくてもよいという制度になっている。そのため、学生は経済的にも自立し、寮に入るなど親元を離れることが当たり前になっているのである。学校の学部によってはアルバイトでさえ単位になってしまうということもある。 このような環境のため、自分の可能性をつぶさずに夢を持ち続けられるのである。

参考文献 フィンランドに学ぶ教育と学力  庄井良信・中嶋博編著 「質」と「公平」は対立する教育システムの原理か?-スウェーデンの場合-  ヨウニヴァリヤルヴィ著 伊藤郷・水山光春翻訳解説


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