フォルケホイスコーレ14
出典: Jinkawiki
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概要
フォルケホイスコーレとは、デンマークに150年以上前から始まった自由な学校である。その言葉は、「民衆(国民)の大学」を意味する。現在は100校以上あり、また世界に広がっている。17歳半以上であれば誰でも学ぶことができ、試験を拒否し、資格も与えず、全寮制で教師と学生が共同生活をして学び、カリキュラムは自由で、国家の干渉を受けないことが特色の私立の学校である。また、書物よりも対話を中心に、生そのものを学び、社会性を自覚するという特色がある。数十人規模の学校が主流だ。近代デンマークの精神の父N.F.Sグルントヴィ(1783-1872)によって構想され、今日のデンマークを築く原動力となった。通例、校長や教員の自住宅が学校の敷地内か近隣に建てられており、学校内の寮に住む学生たちを含めていわば大きな家族をなしている。学生と教員が共同生活をし、小さな社会を形成して、他者への配慮、モラル、そしてデモクラシーの何たるかを身をもって知っていくというのが昔からの伝統なのだ。
授業料
学校によって違いはあるが、おおむね似たような額である。例えば、ある学校(ブランビェル)の16週間(4ヶ月)コースでは、
- 授業料18400クローネ(約37万円)
- デポジット(寮の敷金)100Oクローネ(約2万円)
- 教材費1000クローネ(約2万円)
合計20400クローネ(約41万円) 月額5100クローネ(約10万2千円) となっている。
授業期間
フォルケホイスコーレのコースは、学校によって細かな違いはあるが、基本的には2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月の4種類のコースが主流である。開始時期は、6ヶ月や8ヶ月の長期コースだと冬に始まるものが多く、短いものは、春や秋に始まる。
カリキュラム
講座の種類はいろいろありこちらも学校によって様々である。大別すると、グルントヴィ式の学校、体育系の学校、キリスト教団体系の学校、芸術系の学校、自由高校を併せもつオングドム(青少年)・ホイスコーレ系の学校、家政、看護、語学、ダイエット、労働運動などの専門学校、トヴィンド・スクールに代表される旅するフォルケホイスコーレ系の学校、老人を対象とする学校などがあげられる。
参考
『デンマークに生まれたフリースクール「フォルケホイスコーレ」の世界』編著者 オヴェ・コースゴール 清水満 新評論(1993)
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