フォルケホイスコーレ5
出典: Jinkawiki
フォルケホイスコーレとは、成人のための学校であり、17歳半から入学が許可される。寄宿制であり、教師と学生は学校内の宿舎で共同生活するか、学校のごく近くに住んでいる。フォルケホイスコーレを卒業しても取得できる資格はない。ただ純粋に学びたいから入学して学ぶ学校である。
グルントヴィの思想に基づいて最初のフォルケホイスコーレが設立されたのは1844年である。フォルケホイスコーレはデンマーク教育の最も大きな特質の一つである。その理由は民衆教育の形態の国際的なレベルの原型を示しているからである。
フォルケホイスコーレは北欧の歴史と文化を背景に生まれ、しっかりとした教育理念に裏打ちされているものであり、北欧の教育文化としてしっかり根付き、様々な影響力を持っている。
フォルケホイスコーレの特徴は以下の通りである。 ・入学資格:原則として17歳半以上。 ・入学試験:なし。在学中も試験というものはない。 ・成績表:なし。 ・修了証、卒業証書:原則ない。資格もとれない。 ・寄宿生活 滞在中は他の生徒と寝起きを共にし、教師も同じ敷地内に住まっていることが多い。 ・学費:授業料、寄宿料、食費、その他を含めて1ヵ月10万から12万が目安。 ・科目:人文科学系、芸術・デザイン、体育スポーツを中心として様々なことを学ぶことができる。 ・学習期間:原則、最大10ヵ月
フォルケホイスコーレというコンセプトを提唱したのはデンマーク国民の父と呼ばれるグルントヴィである。グルントヴィは硬直した暗記中心の教育を批判して、生徒と教師が寝起きを共にしながら「生きた言葉」で語り合い響きあうような対話を重ねて、自分たちをとりまく世界を学ぼうと訴えた。そして公教育からは独立した学校の設立を提唱した。そのコンセプトから生まれたのがフォルケホイスコーレである。
参考資料 http://folkehojskole.jp/honmon.html
ハンドル名:パン