プロトコル分析
出典: Jinkawiki
プロトコル分析とは、観察対象者により言語として発話されたプロトコルデータの詳細な分析を通じて、対象者の内的認知過程を 分析する認知心理学の方法である。内観分析と会話分析がある。 内観分析は、ヴントの内観法の認知心理学からの見直しで、問題解決場面での認知主体者の認知的処理・変容過程を推測するもの。 会話分析は、言語学における談話研究やエスノメソドロジーにおける方法で、二人以上の主体者のコミュニケーション過程を分析するもの。
長所と短所
長所は、設計者や技術者の気付かない問題が発見できる。 ユーザビリティー実験室などがあれば、ミラーごしに設計者やデザイナーに被験者の反応を観察させ、自分たちと被験者との問題意識のギャップを解らせることができる。 短所は、記録を1被験者ごとに見直してまとめるので、詳細に検討すると分析に時間がかかる。また、実際の現場では被験者の獲得が難しい。
誤解
元々認知科学で「プロトコル」と言うと被験者の様々な行動を指しますが、ユーザビリティ評価の世界では「発話プロトコル」のことを指す。つまり、「プロトコル分析」とは、被験者(ユーザ)が評価対象機を操作する間に「あれ?」とか「これはどういう意味だろ?」とか口にするのを注意深く拾って、彼らが操作ステップのどの部分で混乱したり壁に突き当たってしまったりするのかを検証する手法のことを意味する。思考を口に出すという意味で「シンク・アラウド(Thinking Aloud)法」とも呼ばれる。 「プロトコル分析」とは、被験者(ユーザ)が評価対象機を操作する間に「あれ?」とか「これはどういう意味だろ?」とか口にするのを注意深く拾って、彼らが操作ステップのどの部分で混乱したり壁に突き当たってしまったりするのかを検証する手法のことである。
参考文献・URL
プロトコル分析にまつわる誤解- Don't believe Thinking-Aloud blindly 古田 一義 2001年04月04日 http://www.do-gugan.com/column/column_003.html