マイケル・サンデル2

出典: Jinkawiki

マイケル・サンデル(英: Michael J. Sandel、1953年3月5日 - )は、アメリカ合衆国の哲学者、政治哲学者、倫理学者。ハーバード大学教授。コミュニタリアニズム(共同体主義)の代表的論者であり、その論述の特徴は共通善を強調する点にある。また共和主義者を名乗ることも増えている。

【「Justice(正義)」】 創立1636年、アメリカ建国よりも古いハーバード大学の歴史上、履修学生の数が最高記録を更新したサンデル教授が開講している授業名。大学の劇場でもある大教室は、毎回1000人を超える学生がぎっしり埋まる。


【実際の講義内容の例】

 出典:VisualLectureのウェブサイト
 (注:「君は猛スピードで走っている路面電車の運転手で、行く手に5人の労働者がいることに気付いて電車を止めようとするが、ブレーキは効かない。が、脇にそれる線路待避線があることに気付く。ハンドルをきって、脇の線路に入れば、1人は殺してしまうけれども、5人は助けることができる」という仮定の問題に対して)
 (サンデル教授) ここで最初の質問だ。
 正しい行いはどちらか?あなたならどうする?多数決をとってみよう。
 ハンドルをきって避けるという人は?手を上げて!
(大多数の人が手をあげる)
 では、曲がらずに直進するという人は?
 直進するという人は、手を上げたままで、、、、極少数の人だけだね。
 大多数の人は脇にそれる。
 なぜ、そうすることが正しいと考えるのか理由を聞いていこう。
 多数派からはじめよう。
 なぜ、直進せず、脇にそれようとするのか。
 なんで、そうするのか?その理由は何か。誰か理由を説明してくれる人!
 学生A:1人を殺せばすむところを5人を殺すのは正しくないからです。
(サンデル教授) 1人で殺せばはすむところを5人も殺せば正しくない。
 たしかに。いい理由だ。
 他には?皆この理由に賛成かな?君は?
 学生B:911同時多発テロ事件と同じです。
 ワシントンに向かった飛行機の乗客は地上で犠牲になる人より数が少ない自分たち乗客が犠牲になることを選んだからヒーローなんです。
(サンデル教授) そこにある原理は同時多発テロの場合と同じだと言うことだね。悲劇的な状況だが、5人が助かるなら、1人を殺すことの方がいいということだ。この意見がほとんどかな?では少数派の意見をきいてみよう。
 ハンドルをきらない理由は何かな?
 学生C:これは大虐殺や全体主義を正当化する真理と同じです。ある人種を残すために、他の人種を消滅させるんです。
(マイケル・サンデル教授) では君は?身の毛もよだつ大逆殺を避けたいがためにまっすぐ突っ込んで行って5人を殺すってことかな?
(会場笑い)
 学生C:はい、たぶん。
(サンデル教授) 突っ込む?他には?今のは勇気ある答えだったな。


引用:http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard/about.html http://debatekk.com/default.files/Page449.htm


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