マグロ問題
出典: Jinkawiki
「マグロ問題」とは、マグロ漁獲量の規制のことですが、マグロ問題を考えた時に真っ先に議論に上るのが、このマグロ消費量の増大についてです。この10年ほどでマグロの消費量が急に増大した原因は、台湾・中国などの国々が鮪料理を食べ始めたことやアメリカなどで寿司ブームが起きているという影響が挙げられます。中国とアメリカの人口は合計すると、15億人近くになるので、かなりの消費量になります。 このようなまぐろの消費量の増大を受け、そのニーズを満たすためマグロ市場は、一躍巨大な利益をもたらす分野へと成長しました。そして天然マグロを取れるだけ取る状態が続いたために一気にマグロの個体数が減ってしまいました。このため国際会議ではマグロ漁獲量の削減が取り決められました。 天然マグロの個体数が減ったため、マグロの養殖の研究が進められましたがさほどの成果は挙げられていません。その代わり、マグロのニーズを満たすためマグロの畜養が進み、海洋生態系のバランスを崩すほどにまでになっています。 マグロ問題を解決するためには、その消費量を抑えなければなりません。日本も含めたマグロを食べる食文化を持つ国の人々が、少しずつマグロを食べる量を減らすのです。単純な解決策に思われるかもしれませんが、いざ実行しようとすると、これが一番難しい解決策でもあるのです。そして、天然マグロを保護する意識を高めなくてはなりません。天然資源は有限であるので、使いすぎると私たち人間に跳ね返ってくることになるので、一人一人の心がけが大切なのです。