マルクス・レーニン主義
出典: Jinkawiki
マルクス・レーニン主義とは、マルクス主義の中の一部で、レーニン以降の時代にスターリンやジノビエフなどによって提唱された。この呼称は、同じくマルクス主義から生まれてきた社会民主主義と自己を区別する共産主義運動の必要から生まれ、マルクス主義をレーニン主義にまで発展させたものとして、スターリン時代に確立された。マルクス主義は資本主義体制が高度に発達すると自然と労働者階級によって社会主義体制に置き換えられるという考えに対し、マルクス・レーニン主義はそれほど発達した資本主義体制ではなくても、暴力革命などによって社会主義体制を確立できるという考え。市民的自由主義から急進的な民主主義観に至り、それがしだいに共産主義に移行していった。また、マルクス・レーニン主義の根本は唯物論であるとされている。 レーニンはマルクス主義という名称は用いたが、レーニンの死後、ジノビエフやスターリンによりレーニン主義の呼称が公的に用いられ、スターリンは「帝国主義とプロレタリア革命の時代のマルクス主義」と唱えた。しかし、スターリン批判後、スターリンによるレーニン主義の理解はレーニン自身の思想・理論を単純化しており、またレーニン自身もロシアの革命思想家としてマルクスとは異質の要素を含んでいたことから、西欧諸国や日本では、マルクス主義あるいは科学的社会主義とよぶ傾向が強まった。1989年の東欧革命、91年ソ連解体によって、現存した社会主義の公認国家哲学・御用理論であったマルクス・レーニン主義は、完全に影響力を失った。 ロシア型社会主義の影響は大きく、中国やベトナム、キューバ、アフリカ、そしてソ連に占領された東欧諸国何れも同じような社会経済システムを採用した。日本共産党も元々はこの流れを汲んでいる。
参考資料
http://www2.ocn.ne.jp/~shinsya/tuwa/tuwa3.htm