中国大洪水
出典: Jinkawiki
1931年7月から8月にかけて発生した一連の大洪水である。記録の残っている自然災害の中で史上最悪の自然災害である。100万人から400万人もの人が亡くなった。洪水発生前の1928~1930年にかけて中国では酷い干ばつが発生していた。1930年末の冬から異常気象となり、激しい冬の嵐に見舞われ、春の雪解けと豪雨によって川の水位が大幅に上昇していた。さらに例年1年に2度ほどしか台風が発生しない地域に1931年7月だけで7個の台風が襲来した。それにより、中国・アジア最長(6300km)の河川である長江・黄河に次ぐ第3の大河である淮河が氾濫を起こし史上最悪の大洪水となった。同年7月、長江沿いの4つの気象観測所が月間降水量600mm以上という異常な数字を記録、長江と淮河の洪水は当時の中国の首都南京市に壊滅的な被害が発生し、水死者だけで14.5万人に上った。さらに8月には、深夜に淮河・高郵湖近くの堤防が決壊し、周辺民家は完全に破壊され、就寝中だった住民約20万人が水死した。これらの洪水により食糧不足による飢饉と、コレラやチフスといった感染症が蔓延するなど2次的な被害を受けた人の数は2500万人~5000万人のものぼり、数百万人が死亡した。 引用 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36994836 http://www.discoverychannel.jp/0000032548/