国際自然保護連合(IUNC)

出典: Jinkawiki

目次

国際自然保護連合(IUNC)

国際自然保護連合(IUNC:International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)とは、自然保護・天然資源の保全を目的とする国際機関である。独特の世界的な協力関係のもと、1948年に設立された国家、政府機関、非政府機関で構成された国際的な自然保護機関である。84の国々から、111の政府機関、874の非政府機関、35の団体が会員となり(2008 年4月現在)、181ヶ国からの約10,000人の科学者、専門家が、独特の世界規模での協力関係を築いている世界最大の自然保護機関であり、地球的・地域的・国家的プログラムの枠組みの中で、国際条約等の会議の支援を通じて、持続可能な社会を実現し、自然保護および生物多様性に関する国レベルの戦略を準備し、実行するため、75以上の国々を手助けしてきた。IUCNの約1,000人のスタッフは、62の国々に滞在する多文化、多言語の機関である。本部は、スイスのグランにある。


目的

IUCNは、"自然を尊び、保全する公平な世界"を目指しています。"自然が持つ本来の姿とその多様性を保護しつつ、自然資源の公平かつ持続可能な利用を確保するため、世界中のあらゆる社会に影響を及ぼし、勇気づけ、支援していくこと"を使命としている。


目標

1.生物多様性損失の危機を救う手段を促進する

1992年に開かれた国連環境開発会議では、種、遺伝子、生態系における生物多様性の保全が人類全体の共通の課題だとして取り上げられた。しかし、生物多様性の損失は今もなお世界でもっとも危機的な環境問題の一つで、人類の持続的な発展と生活の基盤を脅かしている。生物種の絶滅は、自然の現象であるが、現在の絶滅の割合は、自然界のそれをはるかに上回っている。IUCNのレッドデータブックには、鳥類の11%、哺乳類の23%、植物の20-30%を含む、約4万種類の動植物が絶滅のおそれのある種として登録されている。栽培作物においては半数以上がその多様性を失っている。多くの種が絶滅していく一方で、外来種が導入されていることから、生態系は破壊され、我々はその根絶のために莫大なコストを強いられている。森林では、毎年1,500ヘクタール以上を損失している。世界が過去10年間注目してきた熱帯雨林-とりわけアマゾンとインドネシア-の損失だけに限らず、世界に残っている森林すべてに対して、この損失の割合を少なくし、新しい森林管理の手法を導入することが今後25年間の課題となるであろう。生物種の絶滅や生物多様性の損失は、人類が生きていくために必要な生態系の能力を劇的に損なうことでもある。21世紀をむかえたいま、IUCNはこの生物多様性の損失の問題に取り組んでいく。

2.健全な生態系を目指して

生態系全体を管理するためには、地域レベルから地球レベルまで、調和された対応が必要である。自然保護を達成するためにIUCNは、社会的、経済的要因に対処します。広くはびこった貧困と不平等、過剰消費と急速なグローバル化は、生物種の絶滅と生物多様性の損失に影響を及ぼす3つの主要な社会的、経済的な潮流であると言える。それゆえIUCNは、過去の緊張状態に注目しつつ、保護と社会的、経済的な力との間で、有用な接点にも着目している。


参考文献

http://pol.cside4.jp/eco/26.html「現代政治用語辞典」

http://www.iucn.jp/iucn/index.html「IUNCとは」

HN:T.O


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