地球温暖化6

出典: Jinkawiki

目次

地球温暖化とは?

地球の表面は窒素や酸素などの大気で覆われ、その中には「温室効果ガス」とされる気体も含まれている。地球は太陽から届いた熱によって暖められ、夜になると蓄えられた熱が宇宙に放出されて気温が下がる仕組みになっている。この際、地球の気温が下がり過ぎないように熱を程よく吸収して地表に止めているのがこの「温室効果ガス」である。これによって、地球の平均気温は15度前後に保たれている。逆に、大気中の温室効果ガスがまったくなければ地球の平均気温はマイナス18度にまで下がり、生き物が地球上で暮らしていくことは出来ない。そのため、温室効果ガスは地球にとってとても大切な気体である。ところが、近年、「温室効果ガス」は必要以上に増加している。増加した「温室効果ガス」がより多くの熱を吸収、地球に放出するようになり気温が上がってしまう。こうして、地球の気温が少しずつ上昇していくことを、「地球温暖化」という。

地球温暖化の影響

温暖化により気温の上昇はもちろん、降水量の激減、森林破壊、砂漠化、異常気象が多発するようになる。植物への影響も大きく森林の消滅や生物種の絶滅などが予測されている。50年後にはアマゾンの森林は砂漠化するという予測もある(イギリスの政府報告)。さらに、気温上昇の代償として、海面上昇が起こってしまう。南極にある氷河が気温上昇によって解けて海面が数メートルも上昇する。これは、日本に影響があるのかと思いがちだが、日本でも海面がおよそ1メートル上昇するだけでも東京や大阪のような都市部を中心に90兆円以上の資産が失われるなど大きな被害を受けることが予想されている。ちなみに、現在、南極の気温は2.5℃上昇している。

日本の対策

1998年10月、日本国内における地球温暖化対策の中心的な役割を果たす法律“地球温暖化対策推進法”が施行された。この法律では温室効果ガスの1990年比6%(京都議定書で日本に課せられた目標値)を達成するべく、国・地方公共団体・事業者・国民の責任および役割を明らかにしている。しかし、現状としては日本の人口は世界の2%ながらも、 世界で5番目に多く温室効果ガスを排出している(2006年)。1990年以降、日本における温室効果ガスの排出量は増加傾向にある。2007 年度の日本の総排出量は13億7400万トンだった。これは、京都議定書の基準年(1990年)の排出量(12億6100万トン)と比べて、9%増加していることになる。つまり、京都議定書の1990年比6%の削減の約束とは15%の差がある状況になっている。

身近な取り組み

私達ができる温暖化対策とは、エアコンの使用を控える、レジ袋は使用せずエコバックを使用する、法定速度を守る、待機電力をストップさせる、シャワーの時間をを1分ずつ減らすなどがある。

参考<http://www.gwarming.com/ ぼくらの地球【地球温暖化教室】>

http://www.chikyumura.org/environmental/earth_problem/ ネットワーク『地球村』>


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