日露戦争5
出典: Jinkawiki
1.日露戦争まで
日清戦争で遼東半島を手に入れた日本に対し、中国東北部への進出を目指すロシアは、ドイツ、フランスとともに三国干渉を行った。日本はこの要求を受け入れたが、日本国内ではロシアへの敵意が高まっていった。
2.日本海海戦
日本海海戦は、日露戦争中の1905年5月27日から5月28日にかけて、日本海軍の連合艦隊とロシア海軍の第2、第3太平洋艦隊との間で行われた海戦である。日本ではこのロシア側の艦隊を「バルチック艦隊」と呼ぶ事が通例となっている。東郷平八郎率いる連合艦隊がバルチック艦隊に大勝し、日本有利で講和が行われる一員となった。
3.日本とロシアの戦争戦力の比較
兵力は、日本109万人、ロシア208万人、戦費は、日本18億円、ロシア22億円、軍艦は日本25万t、ロシア37万tと、いずれもロシアの方が大きかったが、それでも日本は日清戦争の約4.5倍の兵力を動員していた。
4.ポーツマス条約
・ロシアは韓国における日本の優越権を認める。
・ロシアは旅順、大連の租借権、長春以南の鉄道の利権を日本に譲り渡す。
・ロシアは北緯50度以南の樺太(サハリン)を日本に譲り渡す。
(賠償金は得られなかった。)
5.日比谷焼き打ち事件
1905年9月、ポーツマス条約に不満を持った人達が、東京日比谷公園で講和反対を訴える集会を開いた。この集会に参加した人たちが暴れだし、警察署や政府系の新聞社などを襲った。こうした暴動は全国各地に広まり、収まるのに約1か月間かかった。
参考文献
・日本の歴史/発行:株式会社KADOKAWA/監修:山本博文