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出典: Jinkawiki

デューイの問題解決学習


デューイ:

アメリカの哲学者・教育学者でプラグマティズムの代表的学者。シカゴ大学在職中に実験室学校を開設して、学校改革に取り組んだ。デューイは従来の教育の重心が子供以外のところにあることを批判し、学校教育は子供の生活や興味を出発点としなければならないと主張した。こうした彼の子ども中心主義、経験主義の教育観は、その後の世界的な新教育運動の基礎を築いた。戦後の日本の義務教育にも多大な影響を与えている。

実験学校:

16人の子どもと2人の教師で始められた学校は、1898年には生徒数83人となって、2つの作業室と2つの実験室、それに台所や食堂を備えた校舎を作った。そこで実施された教育の報告が、1899年に『学校と社会』として出版された。学校改革の際、彼は「旧教育は、重力の中心が子どもたち以外にあるという一言につきる。重力の中心が、教師、教科書、その他どこであろうとよいが、とにかく子ども自身の直接の本能と活動以外のところにある」批判した。

問題解決学習:

デューイは「子ども中心」の考えを強く主張した。児童中心主義教育、経験主義教育の教授法・学習指導の基本は、問題解決学習である。この場合の「問題」とは、子どもが日常生活の中で感じ取る興味・関心に基づく事柄であるという立場と、子どもが社会科学的に問題に取り組む時に現れてくる社会的矛盾であるという立場である。どの立場にしろ、未解決性と緊急性を有している。そして、デューイの問題解決学習は、批判的反省的思考の発展に重点が置かれる。彼は、そのプロセスを①困惑、②知的整理、③仮設、④推論、⑤検証の段階に整理している。

参考文献:『最新教育心理学』桜井茂男編


  人間科学大事典

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