湾岸戦争
出典: Jinkawiki
目次 |
== 湾岸戦争とは？ ==
1990年８月、イラクのフセイン大統領がクウェートに侵攻、イラク統合を宣言。91年１月、アメリカ軍を主力とする多国籍軍が開戦。新兵器を駆使してイラク軍を制圧。１カ月余で停戦した。 [１]
概説
日本では英語の“GULF WAR”を訳した「湾岸戦争」が開戦直後に定着した。ペルシャ湾に面したクウェートが舞台になったことから名づけられたと見られ、ほとんどの国が訳語を使用している。「イラク戦争」と呼ぶ人もおり、2003年のイラク戦争を受け、こちらを第一次イラク戦争、後者を第二次イラク戦争とも呼ぶ。又、2003年のイラク戦争の事を「第二次湾岸戦争」と呼び、こちらを第一次湾岸戦争と呼ぶ人もいる。一方イラクでは、多国籍軍が30ヶ国ほどで結成されたことから「30の敵戦争」或いは「ブッシュ戦争」などと呼んでいる。 [２]
湾岸戦争はお茶の間で「観戦する」ゲーム、あるいは「ゲーム戦争」といわれ、人々の戦争感覚の麻痺が指摘された。人を射撃するゲームなどが最近多く見られるようになったが、それはこの湾岸戦争が原因なのだろうか。
湾岸戦争がアラブ諸国へ与えた影響
・シリアやサウジアラビアの基地からは多国籍軍機が飛び立ちイラクを攻撃していたので、イラクとアラブ諸国の関係もボロボロになった。
・ＰＬＯはイラク支持ではなかったのですが、勘違いされサウジアラビアからの援助が途絶えてしまった。（ＰＬＯはアラブのもめ事には常に中立を取る）
・イスラエルはアメリカからイラクへの攻撃を思いとどまった見返りに、兵器の供与を受けた。 [３]
湾岸戦争経過概略
日時 内容
1990/8/2 AM2:00 イラクによるクウェート侵攻開始
クウェート市内でイラク軍とクウェート軍が交戦を開始
イラク軍特攻隊がクウェートの首長宮殿、放送局を占拠
官公庁周辺で激しい銃撃戦を展開
空港とクウェート軍兵舎が占拠される イラク軍ペルシャ湾沖のブビヤーン、ワルバ島占領のため出撃 クウェート市民がサウジアラビアに逃亡を開始
8/3 イラク軍油田を確保
8/6 国連決議第660号を採決。対イラク制裁開始
8/7 ブッシュ米大統領サウジアラビアにアメリカ軍20万の展開を表明。イラク軍に対するサウジアラビア 侵攻阻止作戦「砂漠の盾」作戦の開始。
8/8 イラク、クウェート併合を宣言。その後「人間の盾」作戦を決行。
8/12～8/25 米陸軍82空挺師団、海兵隊第7MEB、第13MEU等が投入される。
11/8 アメリカ海兵隊第2MEF、第5MEB派遣
11/29 国連武力行使容認を決議（第678決議）
1991/1/17 イラクに対する本格的軍事行動「砂漠の嵐」作戦を開始。バグダッドを中心にイラク全土に大規模な 空爆、巡航ミサイルによる攻撃を開始。
1/29 アメリカ海兵隊、サウジアラビア陸軍とイラク軍による初の地上戦闘突入。
2/24 AM 4:00多国籍軍地上部隊クウェート市街へ向けて侵攻開始。イラク軍9000名を捕虜にする
2/25 「リバリの戦い」 海兵隊戦車大隊B中隊M1A1戦車13両とイラク軍戦車大隊との戦い。海兵隊は無傷 でイラク軍戦車部隊を全滅させる。
2/26 クウェート国際空港奪還のための戦闘発生
2/27 アメリカ海兵隊、アラブ合同軍クウェート市内に侵攻
2/28 停戦発効 [４]
出典
[１]日本史Ｂ用語集 2007年 山川出版社
[２]Wikipedia
[３]湾岸戦争についての解説(www.geocities.com/inazuma_jp/gulfwar.html)
[４]湾岸戦争(www.specialwarfare.net/data_base/101_war_data/war_01/gulf_war_01.html)
R.Tera
