環境問題23

出典: Jinkawiki

目次

環境問題とは

人間を取巻き、その生活や行動に様々な影響を与える外的条件、その環境に関する問題の総称である。 中世までは、人間の消費したもの(大気、水etc)を自然の復元力が常に復元し続けていたが、現在は人間の消費量が自然の復元力を上回り、大気汚染や、土壌汚染、水質汚染などの様々な環境問題を引き起こした。 自然の復元力とは、例を挙げるならエネルギー消費(燃焼)したものは森林の光合成が復元し、衣食住(自然素材に限る)は燃焼されたり、他の生物の餌、微生物の分解、江戸時代ではリサイクルが利用されていた。

環境をめぐる対策

リオデジャネイロの地球サミットは現在の環境対策の基本となる原則「環境と開発のためのリオ宣言」と行動計画「アジェンダ21」を採択した。それは地球環境問題に対する国際的関心を高めるのに寄与することに加え、ラテンアメリカ諸国の環境政策を開発優先から持続可能な開発へと転換させる機会を作り出した。よってこの地球サミットは持続可能な開発の実現が今後の地球の環境保全にとって不可欠であるという点において国際的な合意に達した。その他にも、温室効果ガスの排出の抑制を訴える「地球温暖化防止条約(気候変動枠組み条約)」や動植物の保護を図る「生物多様性保護条約」、森林保全を目指した「森林原則声明」が採択された。

日本の公害問題

日本の公害問題は、古いものでは1880年の前後の足尾銅山鉱毒事件や、1890年代の別子鉱山煙毒事件などが挙げられる。この二つの公害は、産業の発展が国家の優先課題であったことから発生した問題である。特に足尾銅山鉱毒事件は、全国で反公害運動が行われるきっかけとなった事件である。日本が高度経済成長の中で深刻な公害問題が発生した。熊本県水俣市でチッソ工場からの排水に含まれる有機水銀によって発症する「水俣病」、富山県の神通川流域の工場から排出されたカドミウムによって発症する「イタイイタイ病」、三重県四日市市で石油コンビナート群の煙突からの化学物質で汚染された大気によって発症する「四日市ぜんそく」、熊本県水俣市と同様の被害が発生した「新潟水俣病」などの四つが代表的のものである。これらは「四大公害病」といわれている。

参考文献

「地球環境問題とは何か」 著者:米本昌平 出版:岩波書店 発行日:1994年4月20日

「環境問題の基本がわかる本」 著者:門倉仁 出版:秀和システム 発行日:2011年12月8日


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