環境問題27
出典: Jinkawiki
・環境問題とは
環境問題は、人類が文明の発達のために化学燃料の利用のために大量のエネルギーを利用し、大量の汚染物質を生成して自然界に撒き散らす様になった。これにより、生物を取り巻いている外界に発生する、生物に有害な現象を環境問題と呼ぶ。狭義には人類が自然に対して各種の悪影響を及ぼしていく現象も取り上げて環境問題と呼ぶ。
・環境問題の原因
環境問題が起きる原因は人間の生活の発展が1番大きく関わっているのである。産業革命以降人間が排出するCO2の量が著しく変化しているのである。これにより地球の平均気温を保っている温室効果ガスが薄くなってきてしまっているのである。温室効果ガスが消えてしまうと地球の平均気温は14℃から-19℃になってしまうとも言われている。 その一方で、CO2の排出増加によって温室効果ガスが増えてしまい、地球全体の温度が高くなることもある。この結果、日本では四季が消えたり、夏は気温が40℃を超える地域が多くなり冬は真冬日がさらに増えることになる。このCO2の排出は物の発展のために行なった森林伐採や、産業の発展によりガス・石炭・石油・ガソリンなどを多く利用していることが原因である。また、ゴミの埋め立てや工場や車の排出ガスが主な原因となっている。
・環境問題にって起きる問題
このまま環境問題が深刻化していくと2100年には海面が最大59m上がると予想されている。そうなると、エジプトのナイル川やバングラデシュのガンジス川の河口流域や、モルジブのようなサンゴ礁からできている国や日本にもある小さい島などは陸が沈み国が海の中に沈んでしまうのである。さらに、海面より低いところが多いオランダや東京の下町などでも大きな被害が発生する。 また、この環境問題は人類にも大きな影響を及ぼしているのである。1つ目は感染症やアレルギーなどの増加である。地球の平均気温が上昇することにより、マラリアや黄熱病などの媒介性感染症の被害が増加する。マラリアに関しては3.5℃平均気温が上昇すると年間5000万人から8000万人の患者の増加が予想されている。環境問題により日本でも話題になっているPM2.5も人の体内に大きな影響を与えているのだ。 そのほかにも、動物の絶滅危機であったり食料の変化により今まで食べれていたものが食べれなくなる問題も起きるのである。 このように環境問題の悪化により地球だけではなく人体にも大きな悪影響を及ぼすのである。
・環境問題の対策
日本では環境問題の対策として、1993年11月19日に国や都道府県などの地方公共団体、事業者及び国民の環境保全に対する責務と基本方針を定めた環境基本法が環境省によって制定された。これにより、環境問題に対する課題や対策が挙げられることになった。 また、現在では環境問題は世界的に取り上げられており、世界を通して環境問題への対策がされているのである。石炭や石油を使わない新しいエネルギーの作成や、排気ガスを出さない自動車など環境問題に対しての対策を現在多くの国が行なっている。まだまだその対策は大きくはないが、経済の発展の仕方や暮らしの改革を進めている。また、2003年には環境教育等による環境保全の取り組みの促進に関する法律が定められこれにより、学校だけでなく地域などの様々な場で環境問題の保全を主な目的とした活動をすることを取り決めている。学校現場においては2008年には文部科学省が、作成した学習指導要領の中に環境について学ぶように指導して次の世代へ環境問題についての知識を受け継ぐようにしているのである。これからの環境問題においては1人1人が問題について考え・対策を行うことが大切になる。
・参考文献
浦野 紘平・浦野 真弥「地球環境問題がよくわかる本」株式会社オーム社 2017年 発行
国立環境研究所 http://www.nies.go.jp/escience/ondanka/ondanka01/
地球環境問題が人類に及ぼす影響 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=01-01-02-02