ACE
出典: Jinkawiki
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概要
- 正式名称は特定非営利活動法人ACE(エースと読む)。児童労働をしていた子どもを保護するため、「子どもの搾取に反対する行動(Action against Child Exploitation)」という名前をつけ、1997年に設立(学生が6ヶ月限定で活動を開始)。初期は「世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を持って安心して暮らせる社会」を実現すべく、市民と共に行動し、児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGOとして日本を中心に活動を展開。徐々に海外のプロジェクトやキャンペーンなどに参加し、2005年にNPO法人化、2010年に国税庁より認定NPO法人として認定された。活動範囲は広く、インドとガーナで児童を危険な労働から守り教育を支援する現地プロジェクトの実施、日本で児童労働の問題を伝える啓発活動、政府や企業への提言活動、ネットワークやソーシャルビジネスを通じた問題解決の活動を行っている。2011年度に社会貢献支援財団「社会貢献者表彰」を受賞、2012年には米国労働省「児童労働撤廃のためのイクバル・マシー賞」にノミネートされた。
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重点分野
- 児童労働がもっとも多い、アジアとアフリカ地域の農産業分野での活動に重点を置いている。農林水産業が児童労働全体の60%を占め、地域別では、アジア・太平洋地域が世界全体の53%ともっとも人数が多いのが現状であり、アフリカでは子どもの4人に1人が児童労働であり、子ども人口に占める児童労働者の割合がもっとも高く、児童労働者の数も増加傾向にあるということから、具体的にアフリカ、ガーナのカカオ産業と、インドのコットン産業に的を絞って成果を上げることで、児童労働全体の改善に貢献することを目標としている。
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主な活動プロジェクト
- ガーナのカカオ生産地域での支援活動「スマイル・ガーナプロジェクト」
- カカオ生産地での危険な児童労働から子どもを保護し、就学を徹底することを目的としたプロジェクト。子どもが安定して学校に通うようになることで児童労働を予防し、カカオ農家が継続して子どもの教育に投資ができるよう、カカオ農園の経営を改善することで、農家の収入向上を目指している。
- インドのコットン生産地での支援活動「ピース・インドプロジェクト」
- コットン生産地での危険な児童労働から子どもを守り、就学を徹底することを目的としたプロジェクト。子どもの公立学校への就学徹底などを通して児童労働を予防し、また女子の自立支援や貧困家庭の親の収入向上支援などを行うことで、貧困と児童労働の悪循環を断ち切れるよう取り組んでいる。
- インド「子どもにやさしい村」プロジェクト
- インドの農村地域で、子どもを労働から解放し、村のすべての子どもが質の良い教育を継続的に受けられるようにすることを目的としたプロジェクト。就学の徹底を呼びかけると共に、子どもの意見を村の自治に反映させることで、子ども参加による「子どもにやさしい村」づくりのための持続可能なしくみを作っている。
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寄付つき商品の販売
- フェアトレードやオーガニックなど、基準の中に児童労働の撤廃を指標に盛り込んでいる商品や売上の一部が寄付になる「寄付つき商品」、企業や団体とのコラボグッズなどを販売している。グッズの収益は、ACEの児童労働をなくすための活動に利用されている。また、商品はチョコレートやコットンなど、一般人が安価で購入、使用できる物である。
参考資料ACE
UMA