PISA2
出典: Jinkawiki
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PISAとは
文部科学省によると、PISAとは、OECD(経済協力開発機構)による生徒の学習到達度調査のことである。だが、特定の学校カリキュラムがどれだけ習得されているかをみるものではない。主に読解力、数学リテラシー、科学的リテラシーを調査する。
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フィンランド教育
2006年に実施されたPISAにおいて、これらを総合してフィンランドが1位になった。PISAの結果が出た次の日、文部科学省により、「総合制教育の勝利である」というコメントがだされた。その総合教育の中核として挙げられた要因は、無償の教育、教師の自立性の保障、学習への個人的支援と福祉など、11か条の方針である。また、フィンランドの教育の特徴は、グループ学習、少人数学習、個別指導、環境教育、日常生活の教育が徹底されていることである。
フィンランドでは、1990年代に総合教育の拡大と地方への学校管理の移行を目的に、教育改革が行われた。教科書検定を廃止し、学習指導要領も10分の1に減らした。これによって、現場の教師に指導内容の設定などが任されるようになった。また、授業時間は増やさずに、子どもたち中心の授業を心がけた。さらに、フィンランドでは、教師を目指すには基礎資格として修士課程終了が条件であり、たくさんの教師志願者の中から選抜されるため、非常に意欲的であることもいえる。補助教員をたくさん採用し、能力に応じた少人数教育を徹底していることや、学校でも教師が児童に読み聞かせを行っていること、さらに、各教科でしっかりと文章を読ませる指導も行っている。