アメリカの大学と産業

出典: Jinkawiki

アメリカの大学で、産業に協力している大学として、主に州立大学がある。州立大学は、アメリカが独立戦争を経て、国になった後、それぞれの州でそれぞれの大学を建てた。州立大学の教育理念は、農学、工学、牧畜学などの仕事に役立つ実学を教えることを目的にしている。この理由は、アメリカが移民の国であるからである。アメリカでは、何の知識もない移民が来るため、税金で運営する州立大学で、すべての移民に教育を受けさせることを考えた末、必要なのは教養ではなく実学ということになったのである。

アメリカの州立大学は、あまり地域経済とは関わっていなかったが、州の経済が低下していき、地域経済に貢献する必要が出てきた。税金で運営され、州予算がたくさん割かれる州立大学は、どのように地域社会に貢献していくかが問われるようになったのである。そこで、州立大学では、企業と協力して産業を行っていくようになった。州立大学と企業との取り組みによって、新しい産業やハイテク産業が出てきた。仕組みは、まず大学が理論を考え、それを技術によって実現し、産業が利益を出すというものである。

アメリカの州立大学と産業との関わりでは、州政府も重要である。州政府は、大学と企業がうまくパートナーシップを組めるように、技術開発を進めていく。それは、工学や医学等の各分野についての研究技術センターを建て、そこに複数の企業がともに研究を進めるということである。一つの大学と一つの企業が研究を進める場合もある。


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