ティーンコート 2

出典: Jinkawiki

ティーンコートは、アメリカの司法制度の一つで、少年と同世代の子どもたちが手続きに参加して処分を決定する裁判である。被告人から弁護士、検察官、陪審員まで、10代の少年少女で構成する法廷。自治体が少年少女の軽犯罪を迅速に処理する方法として制度自体は30年の歴史を持つが、同世代の仲間の力を借りて非行少年たちを立ち直らせる役割が注目され、実際に設置、活用する自治体が急増中である。

これは模擬裁判ではなく、郡などの少年裁判所や自治体が認める本物の裁判である。

ティーンコートに送られてきた被告の証言をもとに、10代の弁護士と検察官が熱弁をふるったのち、少年陪審員たちが協議する。裁判官だけは成人で、州裁判官や検事が引き受け、法廷の指揮や法律用語の説明役を担う。

軽犯罪で逮捕された少年には、少年審判所で裁判を受けるか、ティーンコートを受けるかの選択肢がある。少年審判所に行く場合は、簡単な手続きののちに社会奉仕活動などの処分を命じられる。それをきちんとやりとおせば罪は許される。しかしこの場合は少年に犯罪の記録が残ってしまう。

ティーンコートを受ける場合は、初犯の場合、処分をきちんとこなせば、その少年に犯罪の記録が残らない。しかし、公開の法廷に立ち、より重い処分を科せられる可能性が高い。これは、被告に悪いことをしたという自覚を持たせ、その罪を償うことで、再び過ちを繰り返すということを防ぐ狙いがある。

18歳以下が犯した窃盗、アルコール、薬物関連犯罪、交通違反など軽犯罪が対象。また、初犯であることが大原則である。


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