デンマークの経済
出典: Jinkawiki
デンマーク経済は、1990年代前半より着手された財政再建と労働市場改革に支えられ、概ね順調な成長を続けてきている。2001年に内需過熱を沈静化するための財政措置と世界経済全体の減速を受けて2002、2003年と景気が低迷したが、2004年以降、公共事業の前倒しと減免税措置により年率2~3%台の成長があり、ここ数年では、低金利の下で不動産市場の活況、民間消費の拡大、堅調な輸出の伸びがみられる。
GDPは、2,752億ドル(2006年、世銀統計)、一人あたりのGDPは51,700ドル(2006年、世銀統計)、失業率は3.6%(2007年、デンマーク統計局)である。
主要産業は農業、畜産業、化学工業、加工業である。主要貿易品として、輸出では機械、肉・酪農製品、医薬品などがあり、輸入では機械、乗用車、鉄鋼などがある。主要な輸出国は、独、スウェーデン、英、米で、主要な輸入国は、独、スウェーデン、英、蘭である。
また、海運大国としても知られ、世界最大のコンテナ船企業、APモラー・マースクグループの発祥地であり世界本社所在地でもある。
デンマークはEU加盟国であるが、2000年9月の国民投票において、反対53.1%、賛成46.9%でユーロ参加を否決し、現在ユーロには参加していない。