フェーン現象2

出典: Jinkawiki

フェーン現象(ふぇーんげんしょう)とは、湿った空気は、風に運ばれ山の斜面を上る間に温度が下がり、雨を降らせる。雨が降った後、空気は乾燥し、風に運ばれて山の反対側を下るときに温度が上がっていき、山のふもとでは熱風となって吹き抜けることを言う。


フェーン現象の影響

局地的な高温や空気の乾燥、強風などによって、火災や熱中症などの被害が出る場合もある。国内で記録された最高気温(40度超)はフェーン現象によるものである。


フェーン現象による被害

今から50年以上前の1952年4月17日、鳥取県鳥取市で起きた「鳥取大火」は、まさにフェーン現象によるものである。空屋付近から出た火は、おりからの瞬間最大風速15mのフェーン現象の強風にあおられて燃え広がり、付近の商店街や民家に飛び火して、周辺の住宅地などを焼き払い、12時間後にようやく鎮火した。この火事による被害をこうむった人の数は2万4000人、焼失家屋5000戸以上、被災した面積は旧市街地の3分の2にも及んだ。 また気温の上昇など気象に変化を与えるため、農作物の生育にも影響を及ぼす。たとえば、福島県が、フェーン現象を受けた農地で正常な穂と被害を受けた穂を比べたところ、被害を受けた穂では玄米の品質が悪く規格外になったと報告している。ほかにも、もみの色が黄色くなったり、脱水・乾燥したり、枯れ上がったりしたイネも多かった。このため、フェーン現象の被害を受けた農地では、イネの状況を見て刈り取り時期を判断する必要があるとしている。また、ほかの農作物に関しても、フェーン現象が予想される場合は、葉焼けなどを防止するため、朝夕の涼しい時間帯に水やりをするのがよいとされている。 このため、お米がまずくなるという事態が起きている。


参考・引用文献 http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-2001.html

http://eco.goo.ne.jp/word/nature/S00303_qa.html

月刊ジュニアエラ1月号 朝日新聞出版

投稿者N


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