ヨーロッパの地域暖房

出典: Jinkawiki

地域暖房とは、各家庭が個別に給湯装置、暖房装置を設置するのではなく、熱供給網を住宅地内に設置することである。つまり各家庭は地域暖房によって、水道やガス、電気と同じように、お湯や蒸気の形で熱エネルギーを受け取り、利用した熱エネルギー分の料金を支払う。ヨーロッパの北部の国々である環境先進国と呼ばれる国々では、民生部門の熱供給に地域暖房を推進し、その熱源はコージェネレーションで行うことが、政策として明確にある。コージェネレーションとは、電気という高価なエネルギーを、熱を発生させる際についでに発生させるというもので、これによって、地域に熱を分配している。また、このエネルギー源は天然ガスだけではなく、地域の特性を活かしたバイオマスのエネルギー源を活用することが可能である。デンマークではすでに4割の世帯が地域暖房に接続されていて、スイスなどでもこれに続いて地域暖房を拡充している。

デンマークでは、石油危機をきっかけに、エネルギー自給に取り組み、自然エネルギーを重視した。現在では、地域暖房などによる暖房エネルギーの自給率100%を目指している。

スウェーデンでは、以前は原油の輸入量が世界一であったが、スウェーデン議会が、地域的に発生させた燃料を用いて石油使用料を半減する計画や、エネルギーシステムは環境への影響を最小にすべきであるということを決定した。これらの決定によって、地域発電が行われるようになった。

スイスでは、セントラルエネルギーを重視すると同時に、エネルギー需要量を設けた。一定エネルギーの省エネが義務化されている。

 


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