南北問題13

出典: Jinkawiki

概要

南北問題とは、開発途上国と先進国の間で生まれる食料や経済的な問題で、地理的に北半球が経済的に発展しているのに対して、南半球が未発展であることから南北問題といわれている。 この経済格差の理由の一つにはIMF-GATT体制が先進国を中心とした考えだったため、自由貿易で基本的に得をしたのは先進国であったということがあげられる。 また開発途上国の輸出品は一次産業が多く、先進国からは安いものしか買ってもらえず、高いものを売られ続けた結果、経済発達が遅れたり、国内の工業化が遅れ、生産力も低いままであったということがある。 このことから格差が広がり、北半球による、南半球の支配体制が出来上がってしまった。 第二次世界大戦後には、南半球諸国が独立をはじめこの体制も大きく崩れた。 こうして独立を勝ち取った南半球諸国は東西両陣営のどちらかにつくことにより、強力な経済指導を受けるか、第三世界を形成し、東西両陣営の間接的な援助を受けるかのどちらかの道に進むこととなった。 多くの国々は、後者の道を選び、経済国からの間接的な援助を受けることとなったが、この間接的な援助が、今日の大きな問題となっている。 その問題とは、間接的な援助は、広く一般庶民には浸透せず、むしろ、大商人や高級官僚といった権力者へと渡ってしまい、このことが貧富の格差を助長させ、相対的な経済の後退を招いてし まい、結果的に北半球諸国に依存する体制が続いてしまった。 この関係を見つめた上で、われわれ経済大国と呼ばれる国に生きるものは、金銭的な援助はもちろん、人的援助に重きをおき、途上国を新たなパートナーとして捉える必要があると言える。 そして南北問題がいまだに解決に至っていないことをしっかり理解し、解決に向けて行動することがひつようである。


参考文献

http://www.uraken.net/zatsugaku/zatsugaku_84.html

h.n coco


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