政策金利

出典: Jinkawiki

政策金利(bank rate)は、中央銀行が市中銀行に融資する際にかける金利のことである。 中央銀行における金融政策によって決定される。一般に景気状態が良好の時には高く設定される。この場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨量の抑制が期待できる。逆に景気が悪い場合には低く設定される。このとき金利は低くなり、通貨の流通を促進することになる。1994年10月の民間銀行金利設定の完全自由化に伴い、公定歩合を利用して民間銀行の金利を操作することはできなくなった。民間銀行の金利が完全に自由化された後は、公開市場操作により買いオペレーション(買いオペ)が行われ、金利を下げる操作を続けた。これにより、従来最も低い金利は公定歩合であったが、現在は短期金融市場の金利が最も低い金利となっている。

現在は、無担保コール翌日となっており、公定歩合は政策金利とされない。現在の公定歩合は、短期金融市場の金利の上限の役割を果たしているのである。日銀は08年にゼロ金利政策を解除したが、金融不安が高まるのを防ぐためロンバート型貸付庫を導入した。経営が不振な民間銀行は信用が低いため、短期金融市場で借り入れできなくなり、借り入れできたとしても非常に高い金利で借り入れることになるので、結果として金融不安を招く恐れがあった。これを防ぐため、担保を条件に、日銀は制限なく民間銀行に公定歩合で融資をすることにした。日銀は、この後、少しずつ公定歩合を下げていき、9.11アメリカ同時多発テロによる金融不安の高まりに対し、公定歩合を史上最も低い0.1%まで引き下げた。

参考資料

泉 正人 2008 お金の教養-みんなが知らないお金の「仕組み」


鳥羽賢 2008 とにかくわかる!FX〈外国為替証拠金取引〉超入門書 大切な資産だから、上手に、しっかり育てたい!


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/170

http://kakaku.com/gaikadepo/hikaku.html


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