OECD3
出典: Jinkawiki
OECD
OECDは「Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構」の略で、本部はフランスのパリに置かれている。
第二次大戦後、米国のマーシャル国務長官は経済的に混乱状態にあった欧州各国を救済すべきとの提案を行い、「マーシャルプラン」を発表したが、これを契機として、1948年4月、欧州16か国でOEEC(欧州経済協力機構)が発足した。これがOECDの前身にあたり、その後、欧州経済の復興に伴い1961年9月、OEEC加盟国に米国及びカナダが加わり新たにOECD(経済協力開発機構)が発足。我が国は1964年にOECD加盟国となった。
OECD加盟国
現在、OECDの加盟国は以下の30か国となっている。
(1)EU加盟国(19か国) イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フィンランド、スウェーデン、オーストリア、デンマーク、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アイルランド、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキア
(2)その他(11か国) 日本、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュー・ジーランド、スイス、ノールウェー、アイスランド、トルコ、韓国
OECDの目的・活動
(1) OECDの目的 OECDは、先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて、1)経済成長、2)貿易自由化、3)途上国支援(OECDの三大目的)に貢献することを目的としている。
(2) 閣僚理事会 OECDの最高機関であり、全ての加盟国が参加する閣僚理事会は年1回開催されている。同閣僚理事会には、G7参加国すべてが含まれていること、さらには時期的にもサミット1か月前に開催されることから、閣僚理事会における経済成長、多角的貿易等に関する議論はサミットにおける同分野の議論の方向性に大きな影響を与えている。したがって対外経済交渉の観点からも、OECD閣僚会議はサミットの前哨戦として重要な会議になっている。