中世以降、賤民視された一階層。特に江戸時代、幕藩体制の民衆支配の一環として、非人とともに最下層に位置づけられた人々。身分上四民の外に置かれ、皮革の製造、死んだ牛馬の処理、罪人の死刑・見張りなど末端の警察業務に従事させられ、城下はずれなどの特定の地域に居住させられた。1871年(明治4年)、法制上は「えた」「非人」の称が廃止されたが、新たに新平民という呼称をもって呼ばれ、現在に至るも不当な差別は存続する。
参考:大辞林 pi-