ごみ問題3
出典: Jinkawiki
ゴミ(waste;garbage)とは、一般的には生活に伴って発生する不要物のことをいう。人間にとってゴミは、人間が文明を手にしたときからのつきあいであるが、あるものが、ゴミであるかどうかは社会通念の違いで大きく変化する。たとえば現行の日本の「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、廃棄物という言葉が使われているが、その定義は明確ではない。今日ではそのものが製品や資源として価値を持っていても、所有者にとって不要となり、所有する意思を放棄したものがごみであると考えられている。現在は消費社会の拡大により、一般廃棄物、産業廃棄物、核廃棄物が増大し、その処理法が地球環境に及ぼす影響が問題となっている。
ゴミ問題
ごみには、家庭・事務所などからの一般廃棄物と向上からの産業廃棄物や原子力発電所からの核廃棄物がある。これらのゴミは、年々増加している。埋め立てや新規処分場の用地難もあり、他地域の民間処理業者に委託する越境問題も発生しているほどである。香川県豊島では産業廃棄物がらみの公害調停に発展した。岐阜県御嵩町では産廃処分場建設可否の住民投票を実施した。また、全国の処理場での不完全燃焼によるダイオキシンなどの発生も問題となった。分別の撤廃とリサイクルによる資源化に加え、過剰包装や使い捨て製品・容器を減らす減量化も重要とされている。また、ごみ収集の有料化やデポジット制など、市場原理の導入も提起されている。また、世界の中でも日本のゴミの量は世界一であり、一人1キログラムのゴミを毎日出して、南関で一家族から1~2トンのゴミが排出されている。
対策
ゴミ問題の対策として、リユース・リデュース・リサイクルが挙げられる。リユース(reuse)とは、再利用や再使用のことである。リサイクルのように形を変えず、そのままで使用するものを指すことが多い。リデュース(reduce)とは、廃棄物を減らすことである。リサイクル(recycle)とは、不用品・廃棄物などを再利用することである。おもに紙やガラスや鉄やアルミニウムやプラスチックなどがリサイクルされる。日本では古紙の約50%、アルミニウムの約40%が回収されている。リサイクルの背景には環境汚染、資源の枯渇、増え続けるゴミ問題などがあり、近年、市民運動から企業、行政までもその機運は拡大し、回収システムが確立されているとはいえず、また、回収・再生にかかるエネルギー(主に石油)とコストの高さから、リサイクルによって逆に資源(石油)の浪費を生むなどの矛盾も指摘されている。
参考文献
ブリタニカ国際百科事典 http://www.chikyumura.org/environmental/earth_problem/waste_problem.html
ハンドル名:いも