もったいない
出典: Jinkawiki
「もったいない」とは? 「もったいない」は環境分野で初めてのノーベル平和賞を受賞したケニア人女性のワンガリ・マータイさんが来日した際に感銘を受けた言葉である。 環境保全のためには三つのRを心がけるべきだと言われている。(三つのRとは、REDUCE、REUSE、RECYCLEの頭文字をとったもの) 彼女はその三つのRに加え、尊敬の意を持つ「RESPECT」を一言で言い表せる言葉こそが「もったいない」であると考え、世界に環境を守る世界共通語として「MOTTAINAI」を広げようと提唱したのだ。
ワンガリ・マータイの来歴 彼女は1940年、ケニア中部の町、ニエリの農家の下に生まれた。 貧しい家柄でなかなか教育を受けることができなかったが、兄の協力もあり学校に通い始め、1960年には政府留学生に選ばれた。 その後も、アメリカ、ドイツ、そして、ケニアの首都のナイロビなど、様々な場所で学業に励んでいた。 1977年には貧しい女性たちと「グリーンベルト運動」という植林活動を開始した。 政府の弾圧も乗り越え、約10万人の参加者を集め、5100万本の苗木を植えた。 そして、2002には国会議員に初当選し、翌年には環境副大臣に任命された。 2004年には彼女の環境や人権に対する長年の貢献が評価され、環境分野で初、さらに、アフリカ人女性としても初めてのノーベル賞を受賞した。 2005年には日本を訪問し、「もったいない」は三つのRプラス「RESPECT」を一言で表し、さらに、命のかけがいのなさも示していると感銘し、世界に環境を守る国際語「MOTTAINAI」として世界に広げることを決意した。 その後、アメリカで行われた国連婦人地位向上委員会などで、「MOTTAINAI」キャンペーンをし、世界に環境保全を求める活動を頻繁に行った。 初来日した2005年の後も、たびたび来日をした。 2009年には「MOTTAINAI」キャンペーンの国際的な活動が評価され、日本政府から旭日大綬章が送られた。 その他にも、たくさんの功績を残したが、2011年9月25日に卵巣がんのため、71歳で死去した。 葬儀にはたくさんの著名人などが参列し、別れを惜しまれた。
ハンドル名 ヌヌキタロ