アノミー
出典: Jinkawiki
デュルケームが示した、社会的概念としての無規則・無規制状態のことを、アノミーと呼ぶ。
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概要
フランスの社会学者、エミール・デュルケームが自らの著書『社会分業論』(1893年)と『自殺論』(1897年)で示した、絶えず満たされず、常に上へ上へと駆り立てられる激烈な競争社会の病理のことを指す。欲望が際限なく駆り立てられる産業社会では、アノミー(無規則状態)が慢性化し、それに加えて家族と宗教がもっていた統合力の衰退が、それを加速する、とする。
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アノミーの展開
アメリカの政治学者、セバスティアン・デ・グレージアはデュルケームを継承し、アノミーを単純アノミーと急性アノミーに区別し、アノミーによる価値葛藤の類型化を行なった。また、アメリカの社会学者、ロバート・キング・マートンは、論文「社会構造とアノミー」において、文化的目標とそれを達成するための制度的手段にギャップが存在する場合にアノミーが生じるとした。この主張は「緊張理論」と呼ばれる。
出典:社会的連帯とアノミー http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00027145