アハ体験
出典: Jinkawiki
アハ体験
アハ!体験(aha! experience)は、「わかったぞ」という体験を表す言葉として、英語圏では広く使われているとともに、人間の脳の不思議な能力を表すキーワードとして、最先端の脳科学で注目されている。 普段の言葉で表せば、「ひらめき」や「創造性」とでも名付けられるような脳のはたらきが、アハ!体験である。 たとえば、ニュートンがリンゴが木から落ちるのをみて重力を発見するのが、アハ!体験。 解き方がわからなかった数学の問題がわかるのが、アハ!体験。 理解できなかった友人の言動が、ふとしたきっかけで「腑に落ちる」のも、アハ!体験である。
アハ体験の仕組み
アハ!体験では、0.1秒ほどの短い時間に、脳の神経細胞がいっせいに活動して、世界の見え方が変わってしまいます。神経細胞がつなぎかわって、「一発学習」が完了し、今までと違った自分になってしまう。 アハ!体験は、天才だけの特権ではない。誰にでもアハ!体験はある。 たとえば、偶然新聞で目にした情報で、長年の疑問が解ける。 テレビ番組で出されたナゾナゾの答えが、電車に乗っていて突然わかる。 知人が、誰かに似ているなあ、とずっと思っていたが、誰に似ているのか突然わかる。 私たちは、毎日少しずつ「アハ!」(ああ、そうか)の階段を上ることで、知識を広げたり、ものの見方を深めたりすることができるのです。
日常でのアハ体験
アハ!体験は、私たちの脳にたいへん強い喜びをもたらします。誰でも、「ああ、そうか!」とひらめいて、その瞬間胸がおどるような感覚が生じた覚えがあるでしょう。そのような時、脳の中ではうれしいこと(報酬)を表す「ドーパミン」と呼ばれる物質が放出されている。どんなにささやかなことでも良い。世間の人にとってはわかりきったことでも、自分にとって新鮮な驚きであれば、ドーパミンはちゃんと出ます。 ドーパミンは、脳の中の神経細胞をつなぎかえる、強烈な作用を持っている。ドーパミンが放出された時に、その直前にやっていた行動が強化される、「強化学習」と呼ばれる脳の再編成が起こる。 アハ!体験をすると、脳の中で強化学習が起こり、次からもアハ!体験が起こりやすくなる。アハ!体験のゲームが脳にとって良いのは、そのためなのです。
参考URL
脳に快感アハ体験 http://aha.sega.jp/aha_03.htm