アビ法

出典: Jinkawiki

1975年にフランスで制定された教育基本法の通称。1969年に制定されたギシャール法を引き継ぐものであるが、生徒に現代社会に必要な価値観の形成を積極的に働きかけ、認識の獲得方法と認識内容の表現手段となる道具教科の学習活動を強化した。また、教師・父母・生徒の三者による学校共同体の概念が提起され、学校や教師の自由裁量権の拡大や人間の全面発達を目指す共同生活創造型のカリキュラムを編成した。


ギシャール法とは

公立学校での伝統的な知識注入型の教育を改め、子どもを中心に置く新教育理論に基づいて、小学校の「3区分法」を導入した。これは全教科を(1)基礎教科、(2)目覚まし活動、(3)体育スポーツの3つに区分し、生活に密着した児童の活動を中心とする画期的な改革であった。


その後制度改革

中央集権的画一的な教育システムを改め、新しい自由(異質性を認め、価値の共有によって市民社会を形成しようとする<同化>や<組み入れ>でない<統合>化政策)と、多様性を導入した施策は、学校教育の多様化を促し、1989年には、学習者中心主義の教育基本法ジョスバン法を成立させた。ジョスバン法は、子どもを中心に置く立場から、学業に失敗した子どもに個人指導や少人数指導(モジュール)などで対応することを含めて、カリキュラムの柔軟化、多様化、学習期の導入、子どもの学校自治への参加など、弱者の教育に配慮している。


参考文献  ・フリースクールの歴史一その存在意義と「教育の自由」についての考察―   坂本卓二


  人間科学大事典

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