アフリカ系アメリカ人
出典: Jinkawiki
【アフリカ系アメリカ人】 アフリカ系アメリカ人(英語: African-American)は、アメリカ合衆国民のうちの、アフリカ出身の黒人(ネグロイド)もしくはその子孫である。アフリカン・アメリカン、アフロアメリカン、アメリカ黒人など様々な呼称がある。大半は、19世紀半ばの南北戦争以前にアフリカ(サハラ砂漠以南のブラックアフリカ)から奴隷貿易によりアメリカに連れてこられた奴隷の子孫である。ただし若干だが、より新しい時代に自由な移民として渡米した黒人やその子孫もいる。彼らをアフリカ系 (African) と呼ぶべきかどうかについて、また、黒人 (Black) と呼ぶべきかどうかについては、論争がある。中米に奴隷として送られたのちに移民として渡米するなど、より複雑な経緯を持つ者もいる。奴隷として連れて来られた際は出身集団や民族集団が異なっていたが、奴隷制度によって民族・文化的なつながりが乏しくなり、また、長い年月によって混血が進んだため、民族集団ではなく、アメリカ合衆国に在住する黒人の人種コミュニティとして度々用いられている。アフリカ系アメリカ人は奴隷解放から100年たっても20世紀初頭までは差別がひどくスポーツや歌手や俳優などでも白人から差別を受け、キング牧師の登場まで学校やレストランやトイレやバスも人種で分けられていた。差別的な警官により暴力を受け、誤射の凶弾に倒れたりする事もあり、裁判でも黒人が白人より重い刑を受けたり死刑執行率が高い場合もある。そのためロス暴動のような差別への怒りの暴動が頻繁に起きたりする。このようにアフリカ系アメリカ人は、長い間人種差別の対象とされ苦難の道を歩んできたが、現在はブラジルなど他のヨーロッパ系主体の移民国家のアフリカ系住民より社会進出が進んでおり、ホワイトカラーや軍人、俳優やスポーツ選手で活躍する場合も多く、多数の閣僚を輩出するなど、国政の中枢にまで上りつめるようになった。そのため、半世紀前に比べ遥かに差別意識が薄れてきたが。KKKのような白人至上主義運動が未だに存在し、完全に差別が消失したわけではなく、黒人の社会的地位上昇のために就職や大学の採用試験などの合格枠が人種で区別する事で逆差別と感じる反黒人感情の白人が増えた。 しかし、訴訟大国アメリカでは黒人差別で訴えられる事例があり、例えばアフリカ系の消防士の食事にドッグフードを混入する人種差別的な行為で3億円余の賠償金を支払う判決があったために、黒人差別は社会的にタブー視されている。
参考文献 「歴史物語 アフリカ系アメリカ人」 朝日選書 猿谷要 http://contest2002.thinkquest.jp/tqj2002/50585/America/History1_America.htm
投稿者 Ericsson