アメリカの大学
出典: Jinkawiki
1.アメリカ人の大学観
アメリカの高校生の大学に進学したい理由として一番多いのは、「より満足できる職業に就くため」ということである。そして、大学に対しての価値観は子供だけが特別強いものを持っているわけではなく、その親も同様であり、「大学が良い評価を得ていると、その卒業生は良い職に就ける」という考えを多くの親が持っている。このことと関連した結果として、大学進学に最も影響を与えた人物の調査結果では、過半数の学生が親と回答した。また、大学入学後のイメージとしての大学観は大きく二つに分けられる。一つは、大学進学をすることの楽しみの半分が、新しい友人を作ることに対するもの。もう一つが、大学生は高校三年生の2倍は勉強をしなくてはいけないということである。ここからも、アメリカの大学進学に対する熱意や日本人との価値観の違いが見受けられる。
2.アメリカの大学教授職
大学教授とは、専門の知識を教えるに当たって、専門職という任務の中で学生とのかかわりを持つため、大学の知的・社会的環境を強めたり弱めたりするものなのである。だからこそ、彼らは研究を重きに置いている。大学の授業カリキュラムが忙しいから、なかなか研究作業に時間を割けないというのは、認められないことである。学生と楽しく学び、良好な関係を作り出すことも大切なことであるが、そればかりに満足し、研究室で羽を伸ばしているようではいけないということだ。アメリカの大学教授は、教育に専念するあまりに、研究を怠るのではなく、常に研究者である立場を重視しつつ、その中で、学生に専門的知識と、知的権威を主張していくということを大切にしているのである。
3.参考文献 「アメリカの大学・カレッジ」 著者:アーネスト・L・ボイヤー 発行所:株式会社リクルート出版