アメリカの奴隷制度

出典: Jinkawiki

アメリカでは白人が開拓を初めてから、南北戦争の終了後まで、南部を中心に黒人を奴隷化する制度が存在した。奴隷とは人間としての権利・自由を認められず、他人の私有財産として労働を強制され、また、売買・譲渡の対象ともされた人である。


歴史

現在のアメリカ合衆国が、独立する前の1619年ごろはイギリスの植民地であった。そのころから、アフリカ大陸から黒人がアメリカに移り住んでいた。そしてイギリス人がアメリカの開拓を始めると、効率化を測り、アメリカ大陸の先住民を奴隷化しようとしたが、抵抗され失敗した。そのため初期は、おなじ開拓のために移住した白人の中の貧しい人と、黒人が奴隷の対象となった。

1662年までに、アメリカにおける奴隷制は法令の整備によって制度化され、主にアフリカ人とその子孫、および偶にアメリカ州の先住民族にも適用された。17世紀の終わりまでには、アメリカ植民地の南部において奴隷制が一般化され、様々な労働を強いられることになった。 18世紀の後半になると、現在のバージニア州やメリーランド州で、タバコの栽培が始まった。この時に、イギリスの本国で、黒人の奴隷を商う奴隷商人たちが、このタバコ畑の持ち主に奴隷を購入するように持ちかけました。これにより、イギリスでは奴隷の商品化し売買の対象とする法律をつくっていった。

1776年にアメリカは独立国になり、黒人による奴隷制度の廃止を訴える声がアメリカの北部から広がっていったが、結局1865年の南北戦争が終了まで憲法上、奴隷制が認めていた。

奴隷制度廃止後も奴隷を使う白人は多かった。そしてこの奴隷制度は現代でも根強く残る黒人差別を作り出した原因にもなっている。


参考

黒人差別とアメリカ公民権運動 名もなき人々の戦いの記録 (著:ジェームス・M.バーダマン,訳:水谷八也/出版社:(株) 集英社)

黒人奴隷の歴史について教えて (http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/040225Blacslave.html)


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